強制換羽って聞いたことありますか?
ウマコはこの言葉を今日初めて聞いて驚きました。
卵をほぼ毎日食べる私たちにとってこの現状を知らないのはマズイと思い、この記事を書くことにしました。
鶏がつらい思いをしないために、現実を知ってもらうのと、問題提起することがこの記事の目的です。
ここでは強制換羽という言葉を知ることになったきっかけと、体験談、私たちにできることを長文ですが書いています。
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強制換羽(きょうせいかんう)とは何か?
強制換羽(きょうせいかんう)とは、一言で言えば卵の生産調整のための手法です。
卵の量、質を改善するために、強制換羽をして調整するのです。
どうやるかって?
一定の期間鶏に餌をあげない、つまり絶食するのです。
餌をあげないから、お腹の中が一旦リセット(?)されて再び卵を産むようになる。
ここで羽が抜け、弱り、死んでしまう鶏もいるので強い鶏と弱い鶏をふるいにかける。
これが強制換羽だそうです。
現場の方からしたら他にもっと理由や方法があるのかもしれませんが、私はこれ以上怖くて調べられません。
これを聞いた時は驚いて、食事が喉を通らなくなりました。
この事実を知らないで今まで卵を食べていたのかと思い、もっと多くの人に知られるべきだと思いこの記事を書くことにしたのです。
ここからは、ウマコが強制換羽を知ったきっかけと、県の畜産センターのような所に電話した際の体験を書きます。
強制換羽について知ったきっかけ
強制換羽を知ったきっかけは、知人が養鶏場で働いるからです。
その人は動物が好きな人で、コロナの影響で卵の需要が減り、卵の「生産調整」を行っていると悲しそうに教えてくれました。
生産調整とは何かと言うと、要するに鶏に餌を与えず卵の数を調整するのだそうです。
コロナで卵が売れなくなり、廃棄する卵の数は数万個から何十万個とのこと。卵を産んでも売れないから、生産調整を行っているとのことです。
餌を1週間与えないことで、鶏は徐々に死んでいくそうです。生き残った鶏のみを残し、あとは食肉加工場へ連れていかれます。
鶏は鶏舎の中で一度も外に出ることもできず、ご飯も食べられずに死んでいくんだと悲しそうに話していました。
とウマコが質問すると、
「ここの養鶏場だけじゃなくて、どこでもやってることなんだよ。これが慣習なんだよ。」と答えました。
こんな飼育方法が日本にはあったなんて、今まで知らなかった!! 😯
県の畜産センターに電話
今この瞬間も鶏たちはお腹をすかせているのかと思うと、いてもたってもいられなくなりました。
そして県の動物愛護センターへ電話することにしました。
愛護センターでは家畜の担当ではないので、畜産センターの番号を教えてくれました。(番号だけ聞いたので畜産センターの名称は聞き逃しました。)
その畜産センターで、「強制換羽」という言葉を初めて聞いたのです。
ウマコが鶏が1週間も餌を食べていない実態を説明すると、担当の方は優しく教えてくれました。
驚くべき現実を知ることに
畜産センター:「それは強制換羽(きょうせいかんう)といって、より良い卵を産ませるために昔から行っている手法です。オーナーさんにより異なりますが、1週間から2週間位水だけあげることで、お腹の中が空になり、また卵を産むようになるんですよ。特に驚くことではないです。」
と、ご親切にも教えてくれました。。
そのメカニズムはウマコはよく分からないし怖くて調べられないです。 😡
いや、2週間も絶食する場合があるって超驚きです。
この強制換羽は畜産の世界では違法ではないので、畜産センターなどが注意することはできないのだそうです。
むしろ、より良い卵の生産のために「やむを得ないこと」なんだそうです。
この現実を知ってウマコには驚きとショックと悲しみしかありません。
鶏たちのために私たちができること
私たちの食のために動物たちがつらい思いをしてるのはきっと他にもいろいろあるんでしょうね。
ウマコは菜食主義者ではないので、あまり文句は言えませんが。
でも、卵を産んでくれる鶏さん、せめて生きてる間は餌くらいあげたらどうでしょうか?
これは家畜の世界では「一般常識」だそうなので、ウマコがここでワーワー言っても何も変わりません
では私たちに一体何ができるのでしょうか?
まずは強制換羽という現実が知られることから
でも、この現実を多くの方が知ることで、少しずつ卵に対する意識が変わり、いつかはこんな慣習が禁止されれば良いなと思っています。
そのためには、卵を買う時に、鶏がどのような環境で飼育されているのか意識することが大事かなと思いました。
理想は卵のパッケージに「ウチの鶏舎では強制換羽していません。」というシールがあれば、その言葉が認知されるし真っ当に飼育された卵を買えるので良いと思うんですけれど。
シール作っちゃおうかな?でも、ウソつかれたら困るし。(作れる方はぜひ・・)
卵を買う時に鶏の飼育環境を意識してみる
卵に対する意識が変わって、「強制換羽」させている卵は買わないようになれば養鶏場の意識も変わるのかなと思います。
卵の値段よりも、鶏の飼育環境によって卵を選ぶ人が増えれば良いなと切に願います。
まずは、この強制換羽という言葉が知られることが第一歩ですね。
現実を知るのはつらいですが、この記事を読んで下さりありがとうございました。
いつしかこの風習がなくなり、鶏さんが餌を毎日食べられるようになりますように。
よろしければ記事をシェアして多くの方に知ってもらいたいです。