新豊洲市場に行ってきました!
「豊洲の見学はどんな風になってるのかな?」
「テレビではマグロのセリの会場が見えたけど、いまいち市場のイメージがわかないな」
という方のために、豊洲市場でどんな風に見学ができるのか、写真付きでレポートします!
Table of Contents
豊洲市場へのアクセス
電車の場合
アクセスはゆりかもめ市場前駅から直結です。
JRの新橋駅から来る場合、ゆりかもめに乗り換えて約30分程です。
ゆりかもめのお得な乗車券も販売しているので、事前に確認されることをおすすめします。
車の場合
車の専用駐車場はありません。近隣の駐車場を探す必要があります。
大型バスの場合
大型バスの駐車場はありません。そのため大型バスの場合は「有明テニスの森」駅または他の駅付近で路上で下車して市場まで歩く必要があります。
有明テニスの森から市場までは歩いて徒歩10分位でした。一直線で、歩道もあり歩きやすいですが真夏にカンカン照りの中を歩いたら熱射病になりそうです。
豊洲市場の全体像
建物が3つに分かれています。
1「水産卸売場棟」・・マグロのセリが行われる所。テレビで映る市場の様子はたいていこちら。
2「水産仲卸売場棟」・・お寿司屋さんや魚屋さんなどの業者が買い付けにくる所です。
3「青果棟」・・野菜や果物の卸売市場です。
3棟全てに一般の見学コースが設けられています。
また飲食店も各3棟全てにあります。
どこから見学するか、順序は決まっていません。
実際に行ってみて感じたことはとにかく広い!!とにかく歩く!!です。
豊洲市場の全体の広さはおよそ40ヘクタールです。東京ドームの約10倍です。
上記の写真はセリが行われる水産卸売場棟です。
上記の写真は豊洲市場全体の地図です。
【豊洲市場】水産卸売場棟
水産系で見学できるのは2つの建物ですが、こちらが観光客にとっては見どころになるのかなと思います。
なぜなら、こちらがマグロのセリが行われる会場であること。またその会場が大きなガラス張りになっていて水産仲卸売場棟より見ごたえがあるからです。
市場駅から水産卸売場棟の見学コースまでは長い廊下を歩きます!早い方は徒歩5分程、ゆっくり歩く方は辿り着くまで10分程かかるのではないでしょうか。
下記の写真が入口から見学コースまでの道のりです。
市場というよりはオフィスビルの中を歩くような感じです。
さらに長い廊下が続きます。
上の写真の廊下の後に、数件の飲食店とインフォメーションコーナーがありました。
その先に、巨大マグロのパネルがあります。今までに捕れたマグロの実物大だそうです。
このパネルの後ろにやっと見学コースがあります。
この長い廊下の下記の写真がセリの見学コースです。左一面が大きなガラス張りでセリなどの様子が見学できるようになっています。
廊下の右側の壁にはパネルで築地の歴史が書かれていました。英語の説明は一言二言と簡単なものでした。
下記の写真がガラス越しに見た市場の様子です。16時頃に行ったので全ての業務は終わっていて静かでした。
見学コースの突き当りまで進むと下の写真のようにさらに広い窓で全体を見渡せるようになります。
【豊洲市場】水産仲卸売場棟
こちらはお寿司屋さんやお魚屋さんが鮮魚などを仕入れや買い付けにくる卸売市場です。以前誰でも自由に入れた築地市場場内がこちらになります。
こちらにも見学コース、飲食店そして買い物ができる魚がし横丁があります。見学コースといっても、「ほんのちょっと窓からのぞく」程度なので期待はしない方が良いと思います!
写真下は駅から水産仲卸売場までの案内板です。
案内板がご覧の通り日本語表記なので外国人は迷いそうです。
上記は水産仲卸場から市場駅を見た図です。長い廊下を歩きます。駅から歩くと早い方は徒歩5分、ゆっくり歩く方は徒歩10分位かかります。
水産卸売場からこちらの水産仲卸市場の建物に移動する時も特にショートカットはないのでこの廊下を通らない方法はありません。
写真上:長い廊下の途中に飲食店があります。この中に22店舗あります。豊洲市場の3つの建物で最大の飲食店舗数です。海鮮丼やお寿司のお店などがあります。ちらっと見ただけですが、海鮮丼やお寿司は決して安くないお値段だなという印象でした。
写真上:水産仲卸売場の建物に入ると上記のようなパネルの説明があります。建物は5階建てで、3つの棟のうち一番大きな建物です。
水産仲卸売場フロアマップ
1階 卸売市場
2階 2階は構造的に存在しない
3階 飲食店、見学ルート
4階 魚がし横丁(一般客が唯一買い物ができる所)、積み込み場
5階 屋上スペースは誰でも出入りできる。
上記の写真が水産仲卸売場の見学者コースです。見学できるのはここが全てです。私はここから見学できる会場に行くのかな?と思いましたが、このスペースが全てで少し拍子抜けしてしまいました。
両側の白い壁の間に、黒い大きなガラス窓があります。そこから1階の卸売りの様子をのぞけるようになっています。
上の写真が窓から1階の卸売りをのぞきこんだ様子です。ご覧の通り、見えるのは屋根で、その下にちらりと商店の様子が見えます。見学できるのはこれが全てです。
【豊洲市場】魚がし横丁
見学コースの3階から4階まではエスカレーター又は階段でつながっています。4階が誰でもお買い物ができる唯一のお土産屋さん、魚がし横丁です。イメージでは築地の場外といった感じでしょうか。
魚がし横丁で買えるもの
加工品(鰹節、昆布など)
卵焼き
包丁
お惣菜・お漬物
などです。鮮魚は販売していません。
私は16時頃行ったので、全てのお店は閉まっていました。
【豊洲市場】水産仲卸売場の屋上
水産仲卸売市場の屋上も一般に開放されています。ただし4階にある魚がし横丁からは行く事ができません。3階にある、駅と仲卸売市場を結ぶ長い廊下の途中にエレベーターと階段があります。
屋上に上がると、これまたひたすら長い廊下が広がります。どこに芝生があるのかな?と思っていると、更に上に上がる階段がありました。この階段を上ると芝生が広がっています。
下記の写真のような、だだっ広い芝生のスペースが広がります。
5月の初めに行きましたが、日差しが強くとても暑かったです。日傘とサングラスが必要でした。
気になる景色ですが、選手村やレインボーブリッジが見えたと思いますが、ゆりかもめから見る景色の方がきれいです。景色のために屋上に上がるのはあまりおすすめできません。
市場で働く方が1名芝生の上に横になりくつろいでいました。暑くなければ風をあびるのに良いかもしれませんが、夏は直射日光がふりそそぐので熱射病に注意です。
ちなみにこの芝生はヒートアイランド現象緩和などの目的もあるようです。芝生や植物の管理が大変そうだな。。と感じてしまいましたが。
【豊洲市場】青果棟
青果棟はゆりかもめ市場駅の真向かいにある建物です。
青果棟も駅から下記の写真のような廊下でつながっています。
青果棟は他の2棟に比べて歩く距離が短く、駅からは直ぐに見学コースに辿り着くことができます。
下の写真は青果棟入口にあるマップです。黄色いエリアが誰でも自由に出入りできる見学コースです。
見学コースは下記のように大きな窓で市場の様子を見ることができます。私が行ったのは16時過ぎだったので、市場は既に終了していました。
下記の写真が見学者コースの廊下です。右の色のついた壁の間に大きな窓があります。窓はたくさんありますが、見学できる景色はほとんど同じです。
上記の長い廊下を進むと、下の写真のような更に広いスペースに出ます。大きな窓が並び市場を見渡すことができます。市場に関するパネルなどもあります。
豊洲市場見学の感想まとめ
以上、豊洲市場の3棟をご紹介させて頂きました。
大きな市場なので見学するには相当歩くと覚悟した方が良いです。歩きやすい靴で行くことをおすすめします。
全体的に感じたのは、市場で働く人と観光客が混じらないようきっちり区分けされていて、安全面と衛生面に徹底的に重きを置いていると感じました。
それゆえ、見学できる場所は限られています。以前は間近で見れたり買えたりしたお魚も今となっては第三者の目線で遠くから眺めるだけです。
また決して観光客のための市場ではなく、そこで働くプロフェッショナルのための市場なので、見学コースもとてもシンプルにできています。
所々警備員さんが立っていて常に見張られているような感じもします。
以前の築地と比べると、観光客にとっては市場の見学はインパクトが少なくなり魅力が半減したなと感じます。
しかし、本来市場は働く方のための場所なのでこれで良かったなと思います。